ブライダルインナーとは?目的や種類、価格相場を解説
ブライダルインナーは挙式や披露宴で着用するドレスの下に着けるもの。ひと口にブライダルインナーといってもさまざまな種類や特徴があります。
今回はブライダルインナーの働きや種類、それぞれの価格相場や本当に必要かについて詳しく解説していきます。
これからブライダルインナーを探すという方はぜひ参考にしてください。
ブライダルインナーとは
ブライダルインナーとは主にウェディングドレスを着用する際、その下に着ける下着です。
日常で使っている下着との大きな違いは、機能性の高さがひとつ挙げられます。
ドレスのラインをより美しく見せるためのインナーであるため、バスト位置を高くしたり、ウエストを細く見せたり、丸みのあるヒップラインに仕上げたりとインナーの種類によって働きはそれぞれです。
また、重たいドレスが胸からずり落ちない滑り止めの効果もあります。
他にも、長時間におよぶ披露宴でも快適に過ごせるよう、吸水性や速乾性に優れた素材を使用していることが多いことも特徴です。
ブライダルインナーの種類
ブライダルインナーの種類は多くありますが、主に以下のようなタイプに分けることができます。
◯ブラ
◯ビスチェ
◯セミロングブラ
◯ウエストニッパー
◯ガードル
◯マタニティ用インナー
◯フレアパンツ
◯ドロワーズ
それぞれの特徴や機能について見ていきましょう。
ブラ
ブライダル用のブラは胸が潰れないようにボーンと呼ばれる太い芯が入っており、胸を持ち上げ高い位置でキープする効果が期待できます。
脇の肉や背中の肉を胸に寄せ、しっかりと上げることでバストアップ効果も期待できるでしょう。
肩紐がないものが多く、肩出しのドレスにも合わせやすい形です。
ビスチェ
ビスチェはブラとウエストニッパーが一体となったようなデザインです。
ブライダルインナーと聞くと、ビスチェタイプを思い浮かべる方が多いかもしれません。
ひとつ用意すればいいので便利なアイテムといえます。
一方で、ウエストニッパー単体で使用するよりは引き締め効果は緩めです。
また、デコルテ部分の高さや背中のホック部分の位置が種類によって異なります。
インナーがはみ出ることがないかどうか、着用するドレスに合わせて細かくチェックする必要があります。
セミロングブラ
ブラよりもアンダー部分が長めに作られているデザインです。
肋骨周りをしっかりと補正するため、ブラよりも補正力があります。背中のお肉や脇肉が気になる方は少しアンダーが長めの方が押さえ込む力が強くなるため、特におすすめです。
ウエストニッパー
主にブラと組み合わせて使うことが多いアイテムです。ウエストを引き締め綺麗なラインに仕上げるだけでなく、ウエストでしっかりと固定するためバストの位置が下がりにくい効果も期待できます。
ウエストのたるみが気になる方やぽっこりお腹が気になる方にも向いています。
ガードル
ドレスの形によってはヒップラインが目立つものもあります。ガードルはヒップラインを整えたり、脚のラインをスッキリと見せたりといった働きをします。
また、下腹やウエストラインを整えたい場合にも活躍するアイテムです。
マタニティ用インナー
妊娠中のドレス着用時にあると助かるのがマタニティ用インナーです。
大きくなったバストやお腹をしっかりと支える工夫が施されていたり、長時間のドレス着用でも腰に負担がかかりにくいような設計になっていたりとマタニティでも安心してドレスが着られるよう配慮したつくりが特徴です。
主に、ビスチェタイプ、ガードルタイプがあります。
フレアパンツ
他のアイテムと異なり補正力があるインナーではありませんが、マナーとして着用するという方も多いアイテムです。
お色直しの際には、ドレスの着替えを担当してくれる方がいますが、その方の前で脱いだり着たりをするため人前でも恥ずかしくない格好でいるためにも着用がおすすめです。
ドロワーズ
ドロワーズと聞くとファッションアイテムとして穿くドロワーズパンツを思い浮かべる方もいるかもしれません。
もともとドロワーズはゆったりとした女性用のパンツタイプの下着のことを指します。
裾がキュッと絞ってあるカボチャパンツのようなデザインのため、ふんわりとしたドレスの下でも足捌きがしやすいのが特徴です。
また、ドレスに覆われて蒸れやすい太ももを快適に保ってくれるなど補正力はありませんが、見えないところでしっかりと役割を果たしてくれるアイテムです。
ブライダルインナーの基本的な種類や選び方について詳しく知りたい方にはこちらの記事もおすすめ
ブライダルインナーの選び方のコツ
ブライダルインナーは種類やデザインが豊富にあるため、どれを選ぶといいのか迷ってしまうこともあります。
選び方のコツとして押さえておきたいポイントを紹介します。
体型に合うものを選ぶ
ブライダルインナーは体のラインを綺麗に見せるためにつけるもののため、無理に締めつけすぎたりせずに体型に合うものを選びましょう。
細く見せたいから小さめを選ぶということも良くありません。
反対に脇肉や背中肉などを目立たせる原因になってしまいます。
また、ブライダルインナーの強い補正力に驚いて、緩めのサイズを選ぶことも良くありません。
体へのフィット感を大切にして、選びましょう。
サイズチェックをしっかりと行う
ブライダルインナーを選ぶ際は、事前に正確な採寸を行うことが大切です。
体のサイズにしっかりと合ったブライダルインナーを選ぶことで、よりドレス姿が映えます。
上半身につけるインナーの場合、ほとんどがサイズ調整のホックがついています。
ここで多少の調整ができるため、購入時はちょうど真ん中でホックが締められるサイズを選ぶといいでしょう。
また、できる場合は試着をしっかりと行いましょう。
もしもサイズ的には合っていても、実際に着用してみるとボーンがあたって痛い、食い込む箇所があるなど合わない場合もあります。
試着して着用感や生地感など納得のいくものを選ぶことがおすすめです。
ドレスの生地に合わせる
ウェディングドレスに使用している生地は、シルクやシフォン、チュール、サテン、ベロアなどさまざまです。
また、織り方やデザインによってストレッチ性の有無もあります。
ブライダルインナーを選ぶ際、ドレスの生地感を考慮して選ばなくてはインナーのボーンや柄がドレスの上まで響くことも考えられます。
薄手のウェディングドレスの場合はそれに合わせてブライダルインナーも総レースで響きにくいものを選ぶなど工夫が必要になります。
ドレスの背中や脇の開き具合に合わせる
ブライダルインナーはウェディングドレスが決まってから選びますが、実際にブライダルインナーを選ぶ際はドレスを着用できない状況がほとんどでしょう。
ウェディングドレスのデザインに合わせてブライダルインナーを選びますが、ドレスの細かいデザインはしっかりと自身でメモしておくとインナー選びも間違いが起こりにくいでしょう。
例えば、背中が大きく開いたドレスを選んだ場合は、首下から何センチまで開いているのかを確認しておいたり、背中や胸元がチュールを使用しているデザインのドレスを選んだ場合は、背中や胸元がどれくらい透けているのかを写真で残してチェックしておいたりすると、インナー選びがスムーズでしょう。
ドレスとインナーの合わせ方パターン
ブライダルインナーは種類が多くありますが、ウェディングドレスのデザインによってインナーはどれを選ぶべきかがある程度決まっています。
ここでは代表的な合わせ方を紹介します。
背中が大きく開いたドレス
背中が大きく開いたバックオープンタイプのドレスは昨今人気のデザインのひとつです。
なかには腰上あたりまで開いたものもありますね。
そうしたウェディングドレスの場合は、バックレスタイプのビスチェを合わせることが多いでしょう。
バックレスタイプのビスチェも開き具合が商品によって異なるため、入念にチェックしておきましょう。
マーメイドラインのドレス
エレガントな印象のマーメードラインのウェディングドレスは女性らしい曲線美をアピールしたいところです。
ウエストを引き締めながら、ヒップを上向きにし丸みのある形に仕上げるためには、機能性の高いガードルを選ぶことをおすすめします。
また、薄手のドレスも多いため、シームレスで響かない素材を選ぶことも大切です。
プリンセスラインのドレス
ふんわりとボリュームのある裾デザインと綺麗な胸元を演出できるプリンセスラインのウェディングドレス。近年ではベルラインやAラインのドレスも人気ですね。
こうした王道シルエットのドレスに合わせやすいブライダルインナーは、ビスチェタイプ、もしくは、ブラジャーとウエストニッパーの組み合わせがおすすめです。
また、ドレスにボリュームがあるため下半身を引き締める必要はありませんが、重いドレスを蹴って歩く必要があるため足捌きがしやすいよう、ガードルやフレアパンツ、長めのドロワーズなどを用意するといいでしょう。
ブライダルインナーの価格相場
ブライダルインナーを購入できる場所は主に、ウェディングドレスのショップやブライダルインナー専門店のほか、百貨店、インターネット通販などさまざまあります。
また、メーカーやインナーの種類によって価格も前後します。
ブライダルインナーは少し高いイメージがあるかもしれませんが、大体の価格を知っておくと予算決めや準備の際にスムーズですね。
ブライダルインナーの価格相場は以下です。大手メーカーやブライダルインナー専門店の価格を参考にしています。オーダーメイドの場合は表示の金額よりももう少し高い設定になっています。
◯ブラ……15,000円~20,000円
◯ビスチェ……15,000円~35,000円
◯セミロングブラ……12,000~25,000円
◯ウエストニッパー……7,000円~20,000円
◯ガードル……6,000円~15,000円
◯マタニティ用インナー……20,000~40,000円
◯フレアパンツ……4,000円~7,000円
◯ドロワーズ……5,000円~7,000円
こうして見てみると、それぞれ差はあるものの、少し金額が高めの印象ではないでしょうか。
それぞれ一つだけを着けるというわけではなく、ビスチェ+ガードルやブラ+ウエストニッパーなど組み合わせて着けることになるため、必要なものを合計すると高額になり兼ねません。
また、実際は結婚式後は着用する機会がないということからも、より高額と感じるかもしれません。
必要なものを吟味して予算と相談しながら納得のいくものを選びたいものです。
ブライダルインナーの準備
ブライダルインナーの準備を始めるのは、着用するウェディングドレスが決まってからのタイミングがおすすめです。
ウェディングドレスの背中の開き具合やデコルテ部分のデザインなどによって選ぶべきインナーのデザインや種類が変わってくるため、ドレスに合わせたものを選ぶのが一般的です。
また、ブライダルインナーはドレスショップやブライダルインナー専門店、大手下着メーカーなどからも販売されています。
なかには、ブライダルインナーの通販専門店やインターネットでレンタルができるところもあります。
ブライダルインナーを手に入れるための方法は大きく分けると、以下の4つが挙げられます。
◯実店舗での購入
◯実店舗でのレンタル
◯通販で購入
◯通販でレンタル
ブライダルインナーは必要?
ここまで、ブライダルインナーの種類や特徴、それぞれの価格帯や準備について見てきました。
果たして、ブライダルインナーはドレス着用に本当に必要なものなのでしょうか。
ブライダルインナーはドレスをより綺麗に快適に着られるように、ドレスの下で補正したり通気性を保ったりする働きがあります。
特にボディラインを整えるという点を重視して作られているため、ドレス姿をブラッシュアップさせたい場合には必要だといえます。
ブライダルインナーをつけないとどうなる?
ブライダルインナーの必要性は理解したけれど、実際につけないとどういったことが起こる恐れがあるのでしょうか? 普段のインナーではどうしてダメなのでしょうか?
・バストや下着が見えてしまうかも……
ウェディングドレスはデザインによって異なりますが比較的重たいものが多いです。ブライダルインナーはその重さにも耐えられるような設計になっていることが多く、ドレスとのフィット感を高める働きもしています。
フィット感の少ない下着をつけていると、万が一ドレスがずり落ちてきたり、ドレスとブラの隙間がパカパカと空いていたりすると、下着やバストが見えてしまうことも考えられます。
・ムダ肉が見えてドレス姿が台無しになってしまうかも……
ブライダルインナーは補正力が強く、メリハリのあるボディラインをつくり上げてくれます。
もしも、ブライダルインナーではなく通常の下着を使用してドレスを着用した場合、脇肉や背中肉の段差などが見えてしまい、せっかくのドレス姿も魅力が半減してしまうかもしれません。
ブライダルインナーが予算オーバーなら代用品を検討!
ブライダルインナーは着用するドレスに合うもの、そして、体型の悩みを改善してくれるものを選ぶことがベストです。
そのため、なかには必要なものが多く、予算オーバーしてしまいそうという方もいるのではないでしょうか。
見えない部分でもあるため、できれば少しでも費用を抑えたいものです。
通常の下着はおすすめできませんが、そのような場合にはヌーブラで代用してはいかがでしょうか。
胸元を綺麗に演出する機能を持ち、また、フィット感もありつけ心地も快適で長時間の披露宴でも締め付けのストレスを感じません。
脇肉や背中のお肉も胸へ寄せ上げることが可能です。
それでいて、費用はブライダルインナーを準備するおよそ半分以下に抑えられます。
式が終わったあとも普段の洋服に使えて大変実用的です。
専用品以外の選択肢も知りたい人にはこちらの記事もおすすめ
ブライダルインナーは自分に合うものを賢く選ぼう
ブライダルインナーにはさまざまな種類があり、着用するドレスのデザインや自身の体型の悩みによってしっかりと合うものを選ぶことがベストです。
選ぶ際はドレスのデザインだけでなく、自身のサイズの採寸も正確に行いましょう。
ドレス姿をより綺麗に見せるための土台となるもののため、必要なものを賢く選びたいものです。
どうしても高額になりがちなブライダルインナーは予算オーバーになってしまうこともあるでしょう。
少しでもインナーにかける金額を抑えたい場合は、ヌーブラで代用する方法もひとつです。
胸元を綺麗に演出することはもちろん、脇や背中の気になるお肉もしっかりと寄せ上げ、ドレス姿をより素敵に仕上げてくれます。さらに、ストラップや後ろのホックもないため背中開きのドレスにもぴったりです。
普段のカジュアルな洋服の下にも使えるため、ひとつ手元にあると結婚式が終わったあとでもあとでも重宝しそうです。
関連記事