マタニティや産後につけるブライダルインナーの種類は?おすすめや準備時期をチェック
一般のインナーにもマタニティ用がありますが、ブライダルインナーにもマタニティ用があることをご存じでしょうか?
お腹が大きくなり始めてからウェディングドレスを着用する場合や、産後数ヶ月後に挙式を控えているという方も安心して着用できるインナーです。
今回は妊娠時はもちろん産後にも着用できるマタニティ用のブライダルインナーについて紹介します。
マタニティ用ブライダルインナーとは?
妊娠中や産後のドレス着用時に用意するマタニティ用のブライダルインナー。
ドレスを美しく着るために必要なブライダルインナーですが、マタニティ用は通常のブライダルインナーと比べてどのような違いがあるのでしょうか。
また、そもそもマタニティ用のブライダルインナーは必要なのでしょうか?
まずは、マタニティ用ブライダルインナーの特徴や必要性について理解しておきましょう。
通常のブライダルインナーとの違い
通常のブライダルインナーはドレスを美しく着用するために、体型を補正することが大きな目的であるのに対し、マタニティ用ブライダルインナーは、体を締め付けることなく、大きくなったお腹や胸元をしっかりと支えたり、腰サポートが強化されていたりする特徴があり、ドレスにフィットさせることが目的です。
挙式や披露宴でドレスを着用して長時間過ごすときにも苦痛にならないことを考えてつくられています。
マタニティ用ブライダルインナーの必要性
妊娠中や産後のドレス着用時はやはりマタニティ用のブライダルインナーがおすすめです。
通常のブライダルインナーはシェイプ機能が強いつくりのため、たとえお腹が目立たない時期でも体を圧迫し続けることはよくありません。
つわりがおさまっていない時期であればなおさら吐き気などの心配も出てきます。
また、産後も体に出産のダメージが残っている場合もあったり、完全に産前の体型に戻っていなかったり、授乳中であれば胸の張りなどもあるためマタニティ用を選ぶほうが賢明といえるでしょう。
マタニティ用ブライダルインナーはどんな種類がある?
マタニティ用ブライダルインナーにはいくつか種類があります。
合わせるドレスや着心地などによって好みのものを選ぶといいでしょう。
ブラキャミソール
ブラキャミソールはその名前のとおり、ブラとキャミソールが一体となったつくりのインナーです。
キャミソールのため、お腹周りを締め付けることなくゆったりとした着心地で妊娠中も快適に過ごせるでしょう。
素材も妊娠中のデリケートなお肌を考慮して肌にやさしい素材を使用していることも特徴です。
ブラ
マタニティ用のブラにはカップの下にクッションパッドが入っていることで締め付け感が少なく、胸をしっかりとホールドしてくれる安心感があります。
また、ホックのアジャスターも3~4列あり、調整できるつくりのものがほとんどです。
ブラとは別にお腹周りのサポートとしてマタニティガードルを合わせて着用することも多いでしょう。
ビスチェ
ブラとウエストニッパーがひとつになったような働きをするのがビスチェです。
マタニティ用のビスチェは通常のものとひと味違い、だんだんと大きくなってくるお腹に合わせて調整ができるサイドリボンがついているデザインが特徴です。
お腹を包み込むように設計されているため、大きくなったお腹も安定感を保ちながらサポートしてくれます。
マタニティガードル
通常のガードルに比べてお腹周りは二重構造になっており、大きくなったお腹のサポートを強化していることが特徴です。
あわせて、骨盤や腰回りのサポートもあり、自然な姿勢をキープしやすかったり、長時間のドレス着用でも疲れにくかったりといったメリットがあります。
妊娠時期別おすすめブライダルインナー
妊娠中のドレス着用といっても、妊娠時期によってお腹や胸の大きさは異なります。
妊娠時期別におすすめのブライダルインナーをピックアップするので、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠初期
妊娠1ヶ月目から4ヶ月頃までの妊娠初期では、お腹周りが大きく目立つということはありません。
一見、通常のブライダルインナーでも問題がなさそうですが、妊娠初期の時期はつわりがあったり、少しの締め付けでも窮屈に感じたり、肌が敏感になっていたりすることも考えられるためできれば、マタニティ用ブライダルインナーを選ぶといいでしょう。
着用しやすく、ホックの調整ができる「マタニティ用ブライダルブラ」がおすすめです。
妊娠中期
妊娠5ヶ月目からはお腹が大きくなり始め、バストも膨らみ始め妊娠前よりも1~1.5カップほど大きくなる方が多いでしょう。お腹の重みも少しずつ感じる頃です。
そのため、ブライダルインナーはマタニティ用のしっかりとお腹を支えるものを選びましょう。
お腹にボーンが入っているものではなく、背中にボーンが入りしっかりと背中と腰を支える「マタニティ用ビスチェ」や「マタニティ用コルセット」を選ぶといいでしょう。
妊娠後期
妊娠7ヶ月から9ヶ月目頃はお腹が随分と大きくなっている時期です。
大きなお腹を支えるのに体にも負担がかかっているため、少しの移動でも動悸や息切れを起こしやすくなります。
また、むくみやすく普段から足に痛みを感じる方も多いでしょう。下半身の締め付けは血流を妨げてしまうためできるだけゆったりとしたインナーを選びましょう。
またこの頃になるとお腹が大きくなることでトイレが近くなってくる方も多いため、上げ下げしづらいインナーは避けておいたほうがいいことも頭に入れておきましょう。
おすすめのブライダルインナーは「マタニティ用ビスチェ」もしくは「マタニティガードル」です。
ブランドやメーカーによっては妊娠後期用として、サイズ調整が大きくできるものや、はじめから大きめのつくりになっているものがあるため、そちらを選ぶといいでしょう。
臨月
臨月に入るといつ出産してもおかしくない状態です。そのためこの時期に挙式や披露宴を行う方は少ないかもしれませんが、記念撮影などでドレスを着用する方もいるでしょう。
不調を感じた場合はすぐ休めるような環境で無理をせずに行いましょう。
この時期におすすめのブライダルインナーはやはり「マタニティ用ビスチェ」でしょう。臨月に差し掛かると、お腹周りは妊娠初期よりも20cmほど大きくなる人もいます。特に後期になるとぐんと前にお腹が張り出す方もいるため、サイズ調整が比較的幅広くできるものを選びましょう。
また、マタニティ用ブライダルインナーの多くは、妊娠初期から妊娠7~8ヶ月頃までのサイズでつくられているものが多いため、臨月間近に着用する予定がある方は、必ず臨月にも着用可能なものを選びましょう。
産後
無事出産を終えてから挙式をする方も多いでしょう。産後はマタニティ用ブライダルインナーは不要と考える方もいるかもしれませんが、実は産後もすぐに元の体型に戻るわけではなく、授乳中であればなおさらバストサイズに変化があるため、マタニティ用のほうが向いていることもあります。
調整可能なビスチェタイプをできるだけ狭め、ガードルと合わせて着用することがおすすめです。
「産後用ガードル」はたるんだお腹をしっかりと引き締めるタイプのため、お腹周りのシルエットが出るドレスを選んだ場合はこちらの方が向いているでしょう。
おすすめの準備時期
妊娠中にドレス着用をする予定の場合、どれくらい前から準備をするといいのでしょうか。
一般的には2、3ヶ月前くらいから準備するのがいいといわれていますが、マタニティの場合は、体型の変化が通常に比べて大きいことから、大体1ヶ月前くらいに準備を始めるのがおすすめです。
準備があまりに早すぎると想像していたよりもお腹が大きくなるペースが早かったり、体型に大きな変化があったりした場合に調整ができないことも考えられます。
できるだけ1ヶ月前を目安に、その時点の体型からお腹やバストが大きくなっても調整できるインナーを選びましょう。
マタニティブライダルインナーのサイズの測り方
普段よりも体型の変化が著しいマタニティ期は、ブライダルインナーのサイズ計測はどこを測るといいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
マタニティブライダルインナーを選ぶ際のサイズ計測箇所についても詳しく知っておくと安心です。
サイズの測り方
・トップバスト
バストのもっとも膨らみが大きい部分を水平に測ります。
・アンダーバスト
バストの付け根からすぐ下の長さを測ります。
・腹囲
お腹周りでもっとも張り出している部分の長さを測ります。
・ヒップ
ヒップ部分でもっとも膨らみが大きい部分の長さを測ります。
測る際のポイント
どの部位も測る際は真っ直ぐに立って、床に対してメジャーが水平になるように体に沿わせて測りましょう。
メジャーは締めすぎず、緩めすぎず、ピンと張った状態で測るのがベストです。
また、妊娠中は週数を追うごとにどんどんと体型が変化していきます。
バストの大きさの変化は乳腺の発達によるため前に高さが出るのではなく、バストの下半分から脇にかけて大きくなっていくイメージです。元の大きさに対し、妊娠3ヶ月ごろでは2/3カップ以上、そして妊娠5ヶ月ごろには1カップ以上、妊娠7ヶ月目には2カップ近くボリュームアップします。アンダーサイズも1サイズほど大きくなるでしょう。
お腹は妊娠5ヶ月ごろに膨らみが目立ち始め、妊娠7ヶ月ではさらに膨らみます。そして妊娠9ヶ月ごろにはお腹が前にせり出てきます。
こうした変化を事前に把握しながら、適切なものを選びましょう。
マタニティブライダルインナーの費用は?
ブライダルインナーの費用はメーカーや種類によってさまざまですが、マタニティ用となると一体どれくらいの費用になるのでしょうか。
マタニティブライダルインナーの費用相場は以下です。
◯マタニティブラ……15,000円~20,000円
◯マタニティビスチェ……15,000円~35,000円
◯マタニティウエストニッパー……7,000円
~20,000円
◯マタニティガードル……8,000円~15,000円
◯マタニティサポートパンツ……4,000円~7,000円
こうして見てみると、マタニティ用だからといってそこまで費用が高くなるということはなさそうです。
ただし、通常のブライダルインナーであれば結婚式以外のドレス着用時などにも使えますが、マタニティ用の場合は時期が限定的になるため、人によっては一度きりしか使わないということもあるかもしれません。
費用と今後の使用率を照らし合わせて納得のいくものを購入しましょう。
マタニティブライダルインナーを選ぶ際のポイント
マタニティ用ブライダルインナーを選ぶ際に気をつけておきたいことや、見ておきたいポイントについて紹介します。
サイズ調整できるものがベスト
妊娠の週数が進むにつれてどんどんお腹が大きくなってきます。合わせてバストもボリュームアップしてくるため選んだ時点の体型と、実際に着用する時の体型が大きく異なるという状況も稀ではありません。
「想像以上にお腹が前に出てきた」、「少しでも締め付けを感じると気分が悪くなってしまう」など想定外の状況になることもあります。
それらを踏まえて、マタニティブライダルインナーを選ぶ際はサイズ調整ができるだけ幅広くできるものを選ぶと、いざ着用したときに不具合が出るということは回避できるはずです。
できれば試着を行う
マタニティブライダルインナーを選ぶときは、できれば試着をして、フィットするか、サポート力がしっかりとあるかなど、確かめたほうがいいでしょう。
妊娠中は体型が変化しやすいため、無理のないサイズを選びましょう。
また、着心地が悪かったり、縫い目があたって痛かったりすることがないかも試着で確かめておく必要があります。
素材にも気を配って
妊娠期は普段以上に肌がデリケートになる方も多いです。
いつもなら着用しても問題のない素材でも妊娠期ではかぶれるといったことも起こり得ます。
余計な締め付けはないか、マタニティに優しい素材を使用しているかなどもチェックしておくといいでしょう。
ブライダルインナーの費用が高いと感じる場合は代用も検討
マタニティ用はもちろんブライダルインナー自体、安価なものではありません。
一度着用したあと、再び着用する機会がなさそうだったり、費用面で懸念があったりする場合は、それらをカバーしてくれるものを選ぶといいでしょう。
例えば、ヌーブラの場合は、マタニティ期でもワイヤーの痛み等もなく心地よく着用していただけます。
それでいて、価格もブライダルインナーと比べると抑えられます。
さらに、マタニティ期以外にもちろん、ドレス着用時だけでなく普段着で使えるカジュアルさも魅力です。
もしも、マタニティブライダルインナーが高いと感じている場合は、ブラをヌーブラなどに代用し、お腹周りをしっかりとサポートするマタニティガードルとセットで使用するのがおすすめです。
ヌーブラは妊娠初期からつわりなどで体調が優れない方にも、締め付けないので安心です。体調が悪い時期は少しの締め付けでも吐き気がしたり、普段よりも体調を崩しやすくなっています。
ヌーブラなら締め付けがないので楽ですし、胸が大きくなっても商品やサイズによっては1サイズ程度の差なら買い替えなくても大丈夫な場合もあります。
ブライダルインナーは頻繁に使用しないので少しもったいないですが、ヌーブラなら結婚式が終わってからも使うことができるのでおすすめです。
マタニティブライダルインナーは費用や頻度を考えて賢く選ぼう
妊娠期や産後のブライダルインナーにはマタニティ用のものを選びましょう。
特にマタニティガードルは大きくなったお腹を支え、サポートすることで姿勢が楽になるというメリットがあります。
妊娠期は体型が変わりやすいため、できるだけ1ヶ月前を目安に比較的ゆとりのあるサイズ感のものを選ぶことを心がけましょう。
また、普段は問題ない素材でも、妊娠期は肌がデリケートになっていることでかぶれを起こす場合もあります。肌にやさしい素材を選び、締め付けすぎることがないように気をつけましょう。
マタニティブライダルインナーは妊娠中や産後すぐに着用するものであるため、一度着用するとそのあと出番がないということも考えられます。
ブラなどはヌーブラに代用するなどして、マタニティガードルと組み合わせるなどの工夫もひとつです。
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